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2009'03.04 (Wed)

大橋家と日通との戦いに第三者から見た貴重な意見

昨年6月に大橋さんと日通の訴訟がテレビで取り上げられました。そして関西大学経済学部教授の
森岡孝二さんが「働くネット」と言うブログに大橋さんの記事を紹介されておりました。
そして、第三者から見た冷静な意見が書き込まれていました。
森岡さん貴重なご意見ありがとうございます。

森岡孝二の連続講座 - 第5回(割り込み) 6月4日、テレビ大阪ニュースBIZ、「働クライシス」によせて
第5回(割り込み) 6月4日、テレビ大阪ニュースBIZ、「働クライシス」によせて
2008年6月4日、テレビ大阪「ニュースBIZ」(毎週月~金 17:13~30)の特集「働クライシス」に、夫の大橋均さんを過労自殺で亡くし、勤め先だった日本通運の責任を追及して息子たちと裁判を起こしている大橋錦美さんが登場しました。一瞬でしたが私のコメントも流れました。今回は、連続講座の割り込みで、この事件の概要を紹介します。
ネットに出ている訴状を見ると、均さんは1969年4月1日、日通に入社し、1995年までは主に国内および海外旅行の添乗業務に従事し、37年間勤め続けて2006年11月5日、亡くなられました。健康状態を無視した会社の働かせ方と度重なる退職強要によって肉体的・精神的打撃を受けたあげくの自殺でした。均さんは1995年9月に羽田タートルサービス株式会社に出向させられて在勤中、同社社長から「君は49歳だからもう行くところがない。どこも雇ってくれない。君にはその危機感がない」と暗に退職を迫られました。
その後も関空や成田への転勤や出向がありました。1995年の羽田への出向の前には、均さんは会社での健康診断でC型肝炎にかかっていると指摘され、健康管理台帳にもその旨の記載がありました。しかし、会社の人事担当部署はそのことを把握していませんでした。均さんは、医師から入院治療を勧められても、会社に迷惑をかけまいと入院治療を断念し、頑張ってきました。
ところが、関西空港支店に配属された2004年4月、突然降格・降給され、基準内賃金が月額5万7000円も下げられました。均さんはC型肝炎治療のため入院せざるをえなくなりましたが、日記によれば、退院後に主治医の所見を会社に持参して職場復帰をお願いすると、「会社に迷惑を掛けていると思うなら、この際自分から身を引いたらどうや」と厳しい言葉をあびせられました。
これまでも会社から何度も退職の圧力を受けていた均さんは、この日、帰宅するなり、ソファーに倒れ込み、「身を引けと言われた。解雇される」「解雇されたら生活できない」と妻の錦美さんにに訴えたそうです。医師の所見によると、その頃から均さんはうつ病になったものと推定されています。
この直後に、均さんは家族と管理職ユニオン関西を訪れ、組合への加入手続きをしました。均さんはそれまで労働運動や組合活動とは無縁でしたが、家族のためにも解雇は何としてでも避けなければならないという切羽詰まった気持が組合加入に踏み切らせたものと思われます。その後、同ユニオンが日通に対し、均さんが組合に加入していることを通知すると、上司3人から呼び出され、「どうして管理職組合に入ったのか」と厳しく非難・糾問されました。また、同年9月には会社から社宅を出るよう言われ、12月には退居せざるをえなくなりました。
均さんはうつ病治療のため、2005年3半ばから5週間余り入院しましたが、その後、 これ以上休めないと大阪旅行支店に復職しました。2006年3月以降は、土曜日もよく出勤し、残業も多く帰宅時間も遅くなっていました。ところが、2006年10月後半にいたって、会社で前任者のホテル手配に関する引き継ぎミスの責任を転嫁され、その件に関して、退場を迫る「イエローカード」と題した社内メールが2通送られてきました。携帯電話でも1日5回にわたって詰問されたとのことです。こういうなかで追いつめられて11月5日、均さんは自ら命を絶ちました。
ただただ誠実・勤勉に勤務し、病気の治療で会社に迷惑をかけてはいけないと常に気遣ってきた従業員にたいして、「自分から身を引け」と執拗に退職を迫る会社の言動は、訴状にあるように「まさに病者に鞭打つ、あまりにも冷酷無残なもの」というほかはありません。そこには従業員の健康維持に対する配慮はまったくみられません。
最高裁は、2000年3月24日、電通青年社員過労自殺訴訟の判決で、「疲労や心理的負荷等が過度に蓄積すると、労働者の心身の健康を損なう危険のあることは、周知のところである」「使用者は、その雇用する労働者に従事させる業務を定めてこれを管理するに際し、業務の遂行に伴う疲労や心理的負荷等が過度に蓄積して労働者の心身の健康を損なうことがないよう注意する義務を負う」という判断を示しています。均さんがこうむった会社からの仕打ちによる心理的負荷とこの最高裁の判決を重ね合わせると日通の安全配慮義務違反は明らかです。裁判書に提出された証拠資料の一つに、2006年の1年間に死亡した日通健保被保険者に関する産業医の調査結果が載っています。それによれば、同年の死亡者76人中、自殺者は10人を数え、全国統計の2.8%に対して13.2%と、約5倍も高くなっています。50歳代の自殺者が多いことも、均さんのケースと符合します。これは日通のメンタルヘルス・クライシスが、均さん一人の問題ではなく、日通の全従業員の問題であることを示しています。先頃、厚生労働省から2007年度の過労死・過労自殺に関するデータが発表されました。それによれば、過労や仕事のストレスで自殺したり、うつ病になったりして労災申請した人は952人、認定された人は268人と、いずれも過去最悪となっています。このような危機的な事態を改善するためにも、私は大橋錦美さん一家の訴えを支援したいと思います。

23:25  |  大橋家安全配慮違反  |  TB(0)  |  CM(3)  |  EDIT   このページの上へ

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パワハラ自殺
2008年07月04日


 「職場で『てめえ』などひどい言葉遣いをされる」「ノルマがきつく未達成だと『休日も回れ』と追いつめられる」「トイレに行かせてもらえず膀胱炎(ぼうこうえん)になってしまった」。

 日本労働弁護団が先月7日に全国31カ所で実施した「労働トラブル110番」には606件もの相談が寄せられた。非正規雇用労働者、正社員を問わずセクハラやいじめの相談が目立ち、職場で弱い立場にある者の厳しい実態があらためて浮き彫りになった。

 宮崎労働局によると、前年度の県内の仕事に関するトラブル相談は約1万400件。2年前から高止まりしているという。ただハラスメントやいじめに関しては解雇やその他の問題と絡んだものが多いため単純に何件とは言えないらしい。

 道路舗装会社の営業所長がうつ病で自殺し、遺族が会社に損害賠償を求めた裁判で松山地裁が「自殺はパワハラが原因」と認定。さらに「会社は自殺を予見できた」と、約3千万円の支払いを命じた。パワハラによる自殺で損害賠償を命じる判決は珍しいという。

 自殺した所長は、上司から過酷な営業ノルマを課された上に「能力がない」「辞めても楽にならないぞ」などと頻繁かつねちっこく叱責(しっせき)されていたという。同地裁はこうした過剰なノルマ達成の強要や執拗(しつよう)な叱責は「違法」と指摘した。

 職場という閉ざされた空間における「指導」や「叱責」に名を借りたいじめ、利益至上主義の下での人間の尊厳軽視が横行する中で出された今回の判決。個人が企業の論理に殺される悲劇を繰り返さないためのブレーキとなることを願う.



















 | 2009年03月05日(木) 02:35 | URL | コメント編集

就職に関して日通の事調べていたら色んな裁判等の記事やブログがありました。2つ上の先輩の友人が日本通運に就職しているのですが入社してしまったら、サービス残業や年休が取れないと今、就活しているそうです。
今は就職難とありなかなか厳しいとは思いますが、日本通運よりお給料は下がっても、きちんとした働きがいのある会社でいいと言ってると聞き、今日通の就職を考えています。就職したら男はそうそう簡単に無責任に仕事は辞められないですから、やはり長く働ける会社に就職したいと考えています。また参考に皆さんのブログや情報を見にお邪魔します。
優 | 2009年03月05日(木) 11:42 | URL | コメント編集

●日本通運のリストラに要注意

希望といいつつ、現実には退職リストラが最初から決定していて、
圧力をかける場合が少なくない。解雇はイメージが悪いうえ、
不当解雇で争いになる可能性があるが、希望退職は、労働者
がいったん退職の意思表示をしてしまうと、後から法的に争うことは
難しくなる。不況の深刻化で、多くの企業が希望退職というリストラ手法
をとるが予想される中、強要に近い退職勧奨の動きが、さらに拡大する恐れがある。
【2009/03/11 01:09】 URL | #- [ 編集]
 | 2009年03月11日(水) 01:23 | URL | コメント編集

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